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ファンタシースターノヴァ・サイドストーリーズを読んだ(妄想的感想




「ファンタシースターオンライン2サイドストーリー」に続いて、作者・にのまえあゆむさんに挿画・常磐緑さんというコンビで発売された本を読みました。以前の本についての感想はこちらに書いてあります
作者さんが現行ファンタシースターの小説を書くのは二回目ということで、スタッフは違えど運営・開発側との意思疎通も進んでいるでしょうし、書き慣れてきているのではないかという感想です。実際、一冊目よりもかなり面白く、興味深く読ませていただくことが出来ました。NOVAをやった人向けの本ですので、NOVAの用語が前触れ無く出てくるのですが、PSO2しか遊んでない人でもそこそこ楽しめるのではないかと思うのです。もう少し話題になってもいいかもしれません。


内容はといえば、NOVAでの冒険のベースとなる特集調査隊オルターの艦・デルタ・ヴァリアントのクルーたちの明るめのエピソードで、最初の話が戦闘隊長→2代目艦長となるフィルディアと、その相棒のキサラの訓練生時代の話。二本目が、(虚空機関と違って)艦内ラボでなんでも作ってしまいゲーム内では超優秀なキャラクターである科学者キャスト・シャロンの失敗談。三本目は、PSO2でいうところのアフィンポジジョンであるヒロイン・ルティナが、遭難したデルタ・ヴァリアントのクルーたちのストレス発散の場ともなっていた闇格闘大会に参加する話。4本目がこちらもメインキャラクターである熱血男性ハンター・セイルと天才レンジャーのイズナの訓練校時代の話、となっています。
それぞれの話はゲームに影響のないレベルの挿話となっていますが、それを逆手に取って結構つっこんだコメディを書いている部分もあり、特に口絵で描かれている金髪のフィルディアとピンク髪のキサラには、ゲームをやった人は驚いてしまうんじゃないでしょうかね。オリジナルキャラクターも複数出てきますが、そのキャラのパスワードがついていてNOVAのゲーム内に登場させられるというサービスも有ります。また、PSOではロッティとルベルトが着てるだけで半ば死に設定となっている「アークス研修生制服」がイラストで使われているのは嬉しい限りです。


さてこの本の自分的注目する記述を挙げると…

■ PSO2でまだ出てきていない訓練校の様子がそこそこ表現されている
■ 一隻まるごと訓練校というアークスシップが存在している
■ アークスに対するオルターの位置付けが補強されている
■ フォトンエネルギーを抽出する装置があれば才能のない人でもフォトンを使える。実際宇宙船の推進機構などはフォトンドライブで動いている。が携帯武器レベルぐらいの小型化技術は難航しており完成していない(これができれば一般人でも自衛の武器を持つことが出来る)
■ フォトンを液化する技術も確立していない
■ アークスの武器はアークスシップでの起動が認められていない。訓練生は持つことも出来ない


この本によれば、今はダーカーの殲滅を第一目標として全体が動いているアークスですが、オラクルはそもそも未踏の宇宙を目指して探検や研究をする研究者の組織(フォトナー)だったわけで、その意義を継承するものとしてオルターを位置づけている感じがあります。このあたり、EP2ストーリーでルーサーの所業やシオン・フォトナーの関係を知っていると頷けるものがあります。「全知」という言葉はアークスにとっては今やギャグになってしまっている感がありますが、探検・研究そのものが目的で旅をするということ自体は冒険者として至極真っ当なものです。オラクルはワープでどこでも行ける超文明なのに、オルターはわざわざコールドスリープで知らない宇宙を旅するという、妥当性よりも理念と伝統を守るための組織だということが出来ます。
いっぽうで、オルター育成用の特別な訓練校アークスシップは極秘裏の存在とされているとこのこと。妄想ですが、ダーカー殲滅を目的の一部として、あくまで探査に重きをおくオルターの存在は、度々ダーカーと激戦を行っているアークスにとってはその統一された組織行動を分散してしまう存在になりかねないといったところなのでしょうかね。そもそもルーサーが牛耳っていた頃のアークスは彼の私兵状態であったことに加え、思考の一部分を制御されている感じもありました(アビスの存在が証明している通り、アークスはある一定の命令に従属するプログラムが遺伝子レベルで埋め込まれているようです)。全体としてアークスがどういうものか、ぼんやり認識はしていても、ルーサーの管制とシオンの演算に命令されるがままでその明確な姿を認識することもなく活動していたのがEpI以前からEpIIまでのアークスということで、オルターについても知っている人は知っているが知らない人は死ぬまで知らない(知らされない)ということだったんじゃないでしょうか。
そうそう、アークスシップの移動は原則禁じられているなんて話も書いてありました。やっぱり自由に移動できる人は権力があったり、お金持ちということなんでしょうかね…(物語的にも、AC的にも)


もう一つ気になるのは、フォトン抽出装置の小型化の件です。
以前、フォトンドロップ/クリスタル/スフィアの構造を妄想してみたことがあるのですが、この本では単にエネルギー抽出源として区別はされていなかったようです。フォトンを液化すれば有用であるという発想はちょっとだけ似ていましたが。
この時点(物語的にはEpI当時)では、フォトン抽出技術の小型化は難しいと書いてありましたが、このシャロンの失敗談はNOVAが始まる前のことです。また、昨日実装された対マガツ用の改良型A.I.Sでは、これまで起動を短時間しかできなかったA.I.Sの活動が飛躍的に長くなっています。A.I.Sの大きさは戦闘機よりも大きいですのでまだまだ小型化とは言い難いですが、アークス全体でフォトンの機械的な抽出・蓄積能力が上がっている可能性もありますので、今後もっと画期的な装備が出てくる可能性もあります。たとえば…そうですね、龍族がダーカーの侵食を受けないようなアタッチメントを身につけることで、アークスシップに派遣されたり一緒に冒険できたりするようになる、とかね。
もともとファンタシースターはデゾリアンやモタビアンなど、エイリアン種族とも仲間になったり冒険に出たり出来る世界観でした。境界を超えるRPGなのですから、とりあえずそのくらいのハードルは余裕で越えていただきたいものです。


ともあれ、今回の本はそこそこ満足度のある内容だったと思います。
ハードなSFでなくてもいいので、作者さん/イラストレーターさんにさらなる依頼が継続的に来て、少しずつでも世界観を書き広げていただけるようお願いしたいところです。大作長編でなくて良いので。PSO2本編のほうをもっと取り上げる機会ができればよいですねー。そしてそういうSF風マインドが感じられる姿勢が本編にフィードバックされていくといいのですが。
NOVA自体も面白いですので、VITAを持っていたら遊んでみることをお勧めしておきますよー。


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テーマ : ファンタシースターオンライン2
ジャンル : オンラインゲーム

tag : PSO2関連作品 ファンタシースターノヴァ 世界観妄想

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